AAEFアートセンターは、"上海のベニス "と呼ばれる水郷の町、朱家角古鎮に立地しています。2800平方メートルの工場ビルに庭園とルーフトップがあり、2023年11月11日に正式に一般公開されました。 AAEFアートセンターは、アジアの現代アートの調査、研究、文脈整理に注力し、その上、音楽祭や映画祭などのイベントを企画、開催し、アジアの現代アートを世界に発信していく所存です。AAEFアジア美術教育基金会は、アジアの美大生に奨学金制度を立ち上げ、奨学生のための巡回展を企画する予定です。

Message

開館挨拶:

学生時代に開館した自分名のついたギャラリー、ここまで走って来るまでには景色を眺める余裕もなかったかもしれない。必死で登山している登山者のよう。
コロナ禍前の2019年11月、友人から朝早くにかかってきた電話で見に行ったスペース、お庭とルーフ・トップが揃ったこの場所は自分の理想としている「場」だった。すなわち、一目惚れした「場」。そこからちょうど4年の歳月が過ぎた。
この9月、ニューヨークに出かけてきた。グッゲンハイム・美術館では、今年5月韓国国立現代美術館で開催していた「韓国実験美術」展をニューヨークに巡回していた。韓国60、70年代のアバンギャルド・アートの展示会だ。この後、ロスアンゼルスの現代美術館に巡回するという。
ちょうど10年ぐらい前に、2012年東京国立新美術館で開催されたG U T A I展が、翌年の2013年にグッゲンハイムに巡回していた記憶がある。
グッゲンハイムが今までやってきたアジア現代アートに対するリサーチ、研究及び文脈整理は日中韓及びインドに限定し、私たちがこの美術館で取り組みたいアカデミックな課題だ。
この水の多い江南水郷の地域文化を尊重しながら、1600以上前から流れる江南の人文的な文脈の流れに寄り添い、様々なイベント、フェステイバル及び音楽祭、映画祭等を企画する予定だ。この地域を訪れる人たちにアジア現代アートの発信地としての役割を果たしたい。
ひいては、アジアの美術大学の学生に創作に専念してもらうための奨学金の発給、その後にオーガナイズされる奨学生による巡回展を開催する予定だ。
直近に取材したこの夏ポーラ美術館の退館した木島俊介元館長の言葉を借りると、「アートは、われわれ人類が作り出した最も善意的な創造物である。」自然豊かなこの地で、アートに携わる仕事を続けることは幸運なことだと思う。実験的で、意味深いアートセンターを目指す。

Rooftop Project

ルーフトップ・アートプロジェクト

アートセンターのルーフトップは、創造性と無限の可能性を秘めた空間であり、豊富で多様なアートプロジェクトが定期的に企画、開催されます。 最上階でのアートプロジェクトは、アーティストの想像力と創造力を刺激し、インスタレーションアートやパブリックアートの発表の場を作り、国内外のパブリックアートの向上に有効な作品を提供します。

AAEF TEAM

創設者 / 館長

Shun

美術館館長、現代美術家、ファッションデザイナー、コラムニスト。
2023年に上海の朱家角にAAEFアートセンターを創設し、
Maison Shunというアーティストが作ったデザイナーズブランドも立ち上げる。
東京大学大学院経済学博士、文化服装学院修士課程修了。
その後、ESMOD PARISに留学。
現在上海、東京、ニューヨークの3拠点をメインに活動中。
人民日報海外版「人民日報海外版日本月刊」にコラム「アジアの眼」を70回以上連載、現在もなお継続中。
訳著に、李禹煥著『余白の芸術』(花城出版社2021年第2刷)。
小説『三日月』(アマゾン、2021年)を出版。

運営メンバー

AAEFアートセンターの運営は、毛芊惠、陳韵、王小真(上海)と黃穎莉(東京)から構成される。メンバーはそれぞれ個性豊かで、創造性に恵まれ、一つのチームとして協力しながら日々の運営業務に精進している。

執行館長

Mao

上海交通大学でマルチメディアアートとテクノロジーの修士号を取得し、ギャラリーマージャー兼エグゼクティブキュレーター、現代アート界で計画、チーム管理に 12 年の経験を持ちます。

企画展:「連結」―関根伸夫・上海万博記念版画展(2019年)、「集団瞑想」オンラインコレクション展(2020年)、「不思議」(2021年)、「治愈细胞」(2021年)、「凹凸」(2022年)、『脱線』(2023年)。

現在の芸術従業者として、現代美術の実践者として、芸術と現実の性質を判断し、自分自身の社会的責任を発見し、時代とともに進歩し、芸術を社会にうまく統合できるようにする必要があります。

アートディレクター

CHEN Yun

パリ文化芸術管理学院で文化事業管理の修士号、フランスのアミアン国立大学で造形芸術の修士号、上海劇院学院でテレビ監督の学士号を取得。

ギャラリー、美術館、国際芸術祭など美術関連機構にて長年勤める。
美術史と哲学的思考に基づいて現代美術の動向を把握し、アートマネジメント、展覧会やイベントの企画・運営に携わり、機関連携やメディア運営にも豊富な経験を持つ。

運営部 現場統括

Wang Xiaozhen

元プロモデル、6年間モデル講師として指導に努める、IKMCモデルコンテスト審査員、ファッションショー現場副ディレクター。

現在AAEFにて運営、販売戦略の策定、メンバーシップの運営管理に携わっている。また美術館広報を確立及び維持し、プロジェクト協力の拡大を促進し、芸術関連のさまざまな対外連絡を担当している。

計画的に行動し、リソースの統合、プロジェクトの進行を担う。

東京事務局長

黃穎莉

日本上智大学総合グローバル学部・学科卒業。日本最大級の旅行比較サイトにて中国語翻訳の管理運用とサイトのUI/UX改善設計に参与。また、婦人服ブランドのECサイト担当として企画販売の経験を経た。